公証役場に行けない場合の対処法|代理・出張・郵送の現実|専門行政書士解説

目次

公証役場に行けなくても作れるの?【結論:作れます】

「公証役場に行く時間がない」

「遠方に住んでいる」

「体調など理由できない」
そんな方でも、公正証書は問題なく作成できます
実際、現場では「当日だけ来署」「郵送のみで完成」「オンライン打合せのみ」など、様々なケースに対応しています。

ただし、公正証書には“双方代理が禁止”という法律上のルールがあるため、完全に一度も行かずに作ることは原則できません。
それでも、どうしても行けない場合には委任状や郵送、オンライン打合せを組み合わせることで負担を最小化できます。

ここでは、行けない場合の段取り・費用・品質・注意点まで
誰でも理解できるようにやさしく解説します。

まず結論:行けなくても“ほぼすべて”はオンラインで完結できる

あなたが行う主な作業は次の3つだけです。

  • ① 内容の打合せ(LINE・電話・ZoomでOK)
  • ② 必要書類の準備(スマホ撮影でも可)
  • ③ 最終の署名・押印(状況により来署 or 郵送)

作成手続きの大部分は行政書士が代行できるため、
ご本人が公証役場へ行くのは「最終署名のとき一度だけ」が基本です。
事情がある場合は、その一度も「代理人による受け取り」や「郵送」での調整も可能です。

上記はあくまでもご依頼いただいた場合です。

🧭 行けない場合の具体的な段取り(完全版)

① まずは専門法律家へ(オンライン対応)

  • LINE・Zoom・電話で内容をヒアリング
  • 公正証書の種類(離婚・金銭契約・養育費・遺言など)を確認
  • 必要書類の案内

対面が難しい方は、最初からオンラインで全く問題ありません。
当センターは、専門法律家が「公証役場との事前調整」をすべて代行します。

② 内容の設計(ここが一番大事)

公正証書は文章の設計で“将来のトラブル”が決まります
オンラインで下書きを作りながら、「何を・どれくらい・いつまでに」などを明確化します。

  • 金額の合計
  • 支払い方法
  • 遅れた場合の対応(期限の利益喪失・強制執行)
  • 不動産の扱い(評価額・持分・ローン残)
  • 養育費や一括金の計算
  • 遺言の財産目録の整理

これらはすべて行政書士が代わりに整え、公証役場へ提出します。

その他、個々の事案に応じた最適案へ法的に設計いたします。もちろん公証人との打ち合わせもお任せください。

③ 書類の郵送・PDFでのやり取り

外出が難しい方は、書類の郵送やメール・PDFのやり取りで進めます。
スマホで撮影した書類でも、ほとんどのケースで問題ありません。

  • 住民票・戸籍など → 行政書士が職務請求で取得可能
  • 身分証 → スマホ撮影でOK
  • 印鑑証明 → 郵送請求も可能

④ 公証役場との調整(行政書士が代行)

あなたが直接公証役場とやり取りする必要はありません。
行政書士が公証人と文章を調整し、日程を取り、修正を行います。

⑤ 最終署名・押印(ここだけ本人)

公正証書は自分の意思で作る契約のため、
署名だけは本人または委任された代理人が行う必要があります。

ただし、ここも例外的に以下のような対応が可能です:

  • 受け取りのみの来署(10分で終わる)
  • 近所の公証役場で受け取り調整
  • 代理人受け取り(委任状+本人確認書類)
  • 郵送での受け取り
    → レターパック/書留で正本が届く

※「双方代理」は法律で禁止されているため、
同一人物が2人分の意思表示をすることはできません。
そのため、完全オンライン100%ではできない場合もございますが、負担を限りなくゼロにすることは可能です。

また代理人を用意することで、調印も当センターで可能です。

📦 郵送で進めるときの具体的な流れ

  1. 専門家が原案作成 → PDFで送付
  2. あなたが内容確認(LINE・Zoomで説明)
  3. 必要書類を郵送 or スマホ撮影
  4. 公証役場で作成
  5. 正本・謄本を郵送で受け取り
  6. 必要なら専門家が補足説明

完成後の正本は郵便受け取りのみでOK。
公証役場に行く必要はありません。

💰 行けない場合の料金は変わる?

公証役場の手数料は全国一律なので変わりません。

ただし、行けない方の場合にのみ発生する費用があります:

  • 書類郵送代:1,000円程度
  • 遠隔地の場合:資料取得費

つまり、外出できなくても追加で大きな費用はかからないと考えて大丈夫です。

🧱 公正証書の内容や品質は変わる?

まったく変わりません。

オンラインで進めようが、対面しようが、
公証人が作成する公正証書の品質は全国統一で同じです。
法律の強制力・証拠力・差押え効力も一切変わりません。

原本は公証役場で厳重保管されます。

📮 郵送での受け取り方法

  • レターパックプラスや書留で発送
  • 正本・謄本は希望枚数を指定(1枚250円)
  • 本人確認が必要な場合あり(写メでOK)
  • 代理人受け取りも可能(委任状+本人確認)

受け取り後は行政書士が内容説明も行うため安心です。

👩‍⚖️ 外出が難しい方へ:当事務所の対応

公正証書サポートセンター(行政書士OKK濱口法務事務所)では、外出が難しい方のために
ほぼ全工程をオンライン・郵送で完結できる体制を整えています。

  • LINEで相談受付(24時間OK)
  • Zoomで説明
  • 書類の郵送対応
  • 公証役場への提出・調整を代行
  • 受け取りのみ一回の来署にも対応
  • 遠方の方は“郵送のみ完全対応”も可能

小さなお子様がいる方、介護中の方、仕事が忙しい方、
障がいや病気で外出が難しい方でも安心してご依頼いただけます。

ご自身の状況を一度LINEで送るだけでも大丈夫です。

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この記事を書いた人

公正証書専門の法律家

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